
ヌルセクに設置された新しいデザインの対戦監視システム、そのリザーブバンクのキーが実装されたのは7月でした。実装されたときは「ああ、これでヌルセクのあらゆるリザーブバンクは空っぽになるのか」と思ったものですが、どうにもそんな感じではない・・・と。
事前に入手していた情報によると、いくつかの要素が攻略の敷居を上げており、そのためにキー自体の流通が極端に少ないようでした。キー1つの取引に十数億ISK・・・もちろん奪取に成功すればそれは十分にペイできます。それでも攻略は進まない感じでした。
難易度が高いのは
・ハッキングは2名で行う(ほぼ同時にする必要がある)
・機雷というなんだか未知の要素がある
・そもそもローセクってのが敷居高い
・戦闘もキツイらしい
と、噂で流れてくるのはこんなところ。ガレンテ連邦の格言に「機雷が好きな奴はいない」とある通り、近寄ったら危険なものが満ち溢れているサイト、しかも複数人必要なサイトというものは単独行動が基本の探検家にとってはスルー対象であるようでした。内部で落ちている船のキルボを見ても、かなりゴツい船が沈んでおり、難易度の高さも噂以上のものなのかも?
そして9月14日のアップデートでこのサイトはさらに変化したようです。戦術が更新とされていますが、これは強化なのか。このあたりの謎を解くべく、私とONCBNの探検隊は調査に乗り出しました。

これはわりと見たこともある人がいる、SCCセキュアキー保管庫の「入り口」の見た目です。セントリーガン・・・いやガンスターと呼ばれる大型のセントリーガンがあるだけで、そこまで危険なサイトには見えません。ここには直接ワープで到達できるので、問題なのはこの先ということでしょう。つまり中央部にあるアクセラレーションゲート(ロック中)の先です。
そこから80kmほどの距離に2つのハッキング可能なコンテナがあります。これがアクセラレーションゲートのキーであり、噂の「同時に攻略が必要なハッキング対象」です。
あちこちに浮いている円は機雷のセンサー範囲を示しています。平面に見えますが実際は球体です。ただしこれは接触しても即死というほどではありません。ある程度の防御を備えていれば、フリゲートでも一撃くらいは耐える感じです。
ガンスターも大したことはありません。ここはあっさり片付けて内部の様子を探るとしましょう!ちなみに今回チョイスしたFITは攻略動画もあがっていた(実績のある)DED品満載のテングです。これによっては、Tech 3巡洋艦3隻でローセクを徘徊し、キーを取りまくるというのも夢ではありませんねえ!
お宝一杯持って帰るからな!!

アイエエエ!!
まさに秒殺。
強力な防御とリペア能力を備えたテングが、文字通り秒で爆散しました。画像を見てわかる通り、これは近くにいてとりあえず反応した群れに攻撃を受けたにすぎません。それもそのはず、この敵は「◇」のマークがついたCONCORD艦。海賊の要塞などに出てきて恐れられている、プレイヤーと同等の能力を持った超強力なNPCです。つまり我々は、プレイヤーの艦隊とたった数人で戦ったのと同じ状態に陥ったわけです。
そしてこれが今回のアップデートの内容である「戦術の変更」に該当するものでした。敵NPCが繰り出してきたのはインフィルトレイターUドローン。Tech 2のアマーのミディアムスカウトドローンです。1隻につき5機。高速で飛来したドローンは少なくとも50機から100機存在していました。1機ごとのダメージは10とかでも、それが大量に集まればこうなるということ。
我々は戦艦、それもツインリペアやマイクロジャンプドライブなど様々なメソッドを試し、そのことごとくを爆散させました。敵性のDPSの底は見えず、ターゲットペインターやウェビファイヤーを大量に照射され、雲霞のごときドローンに群がられ・・・バッションモジュールで防御が超強化された襲撃型戦艦が秒で溶ける姿は参加者全員を戦慄させるに足るものでした。
なんとかクリアはできましたが、結果「これは無理」ということでローセク金稼ぎプランはあっさりと頓挫したのでした。
世の中、そうそううまい話はないということで。