
トリグラヴィアンの侵略が星系を落とし始めた頃の記事で「トリグラヴィアンは青色の恒星を狙う」というものがありました。世界中で青色の星系、かつ重要な星系を探したところ、その中にナイアルジャ(Niarja)星系があったわけです。ナイアルジャとカープテネンを結ぶ超長距離スターゲートは南北交易の要であり、だからこそのカミカゼのメッカ。当時は、まあここが落ちたら面白いよねみたいなノリでしたが、このたび、
ナイアルジャはトリグラヴィアン側の攻撃によって陥落しました。

正直な話、本来であればここを落としても誰もが損こそしても得などしません。かつてミンマター・アマー交易路の要衝であるサスタ(Sasta)が狙われたときは、あっさりとEDENCOMによって回復されてしまいました。しかし、世界情勢が悪かったと言えるでしょう。今回ナイアルジャを落とす際に大きく動いたのは
Goonswarm Federationです。現在、Test Alliance Please Ignoreを中心としたコアリションであるLegacy、Pandemic HordeとNorthan Coalition.を中核としたPanfam、そしてFraternity.が中核となるWinter Coalition、他にもFIREやその他各種勢力、平たく言えば、Goonswarm Federationが所属するコアリションImperium以外のほぼ全ての勢力が結託し、Imperiumと戦争を行っています。世界大戦です。現在のところImperiumは完全に守勢ではあり、だからこそ北部からの主要補給路となっているであろうナイアルジャを封鎖できるチャンスを逃すはずはありませんでした。
それに対してLegacyの一部、Braveなどは奮闘したものの、本来呼応して戦うべきPanfam他の動きは鈍く、なおかつ新しい餌場として非常に魅力的なナイアルジャが落ちるチャンスを逃さなかったローセク海賊勢力の関与もあり、ナイアルジャにトリグラヴィアン来たる!の報が流れて24時間経たずにナイアルジャはローセク化し、48時間後には不可逆の侵略完了地域と化していました。
結果このありさまです。

トリグラヴィアンの侵略でルートを設定すると「安全性を重視」にしてもナイアルジャは見た目セキュリティステータス0.5なので通ってしまいます。しかし実際は-0.7であり、CONCORDどころかセントリーの支援すら受けられません。しかもトリグラヴィアンのセントリーガンがいくつも並び、通る敵性(もちろんそこでゲートキャンプをするような人々は、トリグラヴィアンのスタンディングを上げているので撃たれない)に超火力をたたき込みます。小型艦でならなんとか通過できるものの、それ以上の船が生き残る術はありません。
どんなに情報化が進んでも、どうしても時流に疎く、いつもの調子でナイアルジャを通ってしまう人は後を絶ちません。その結果がこの惨状です。海賊にとっては今こそ大チャンス。対策が周知されるまではナイアルジャはこの世の地獄と化すでしょう。
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なんだかんだ言ってアマーのアイス産地、カルダリのアイス産地など、わりとトリグラヴィアンの被害は大きく広がっています。これはけして他人事ではないという話。
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さて、ナイアルジャが通れないとなると、超大型輸送艦などによる輸送は大きくミンマター側に迂回する必要があります。南北の商都たるジタとアマー、この間の距離は
9ジャンプでしたが、ナイアルジャを通らないとなると
45ジャンプになります。超大型輸送艦で45ジャンプするのに一体どれくらいの時間がかかるのか、お父さんお母さんに聞いてみましょう。
少なくとも現在のところはよくても、いずれ鉱石やその他アイテムの流通に大きな問題が生じてきます。ルートが1本しかないためにカミカゼしやすいとなればなおさらです。
さて、これで唯一の交通路となったミンマターは栄えるのでしょうか?ここに面白いデータがあります。ジタからアマーまでのルートを引いた際、ドディクシー、ヘク、レンズといった各国の商都を比較的無理なく通ることが可能というもの。これがシルクロードだ!とか言われていましたが、ちょっと待って!それは何か変です。
まずヘク(Hek)、ここは最高です。ジタ・アマー間の最短ルート(安全)を引いたときに必ずここは通過します。交易屋としてはジタからアマーへ品を運ぶ傍ら、ここで品を仕入れたり捌いたりできれば、大きな利益を得ることができるでしょう。ヘイマター・リージョンのレンズと合わせたメトロポリス・リージョンの交易地、ミンマターの第二の商都として認知されていたHekはこれから大きく伸びるでしょう。むしろ取引量はすでにレンズを大きく超えているため、ミンマターの商都といえばヘクと語られるべき場所です。
レンズ(Rens)も同様です。ワープ距離の関係でルートから外れることはあっても、ジング(Gyng)からフラルン(Frarn)へと曲がってレンズに入れば、ヘク同様交易の中継地点として栄える可能性を秘めています。ジタに近いヘクの方が取引量が多いとはいえ、南部にディレリック・リージョン、そしてグレートワイルドランドを始めとする広大なヌルセクが広がるこの地に多くの品が落ちてほしいと願う人は多いでしょう。なんせこれからは多くのトレーダーがここを通過するのです。ヘクと合わせて大きく伸びることが期待できます。
さて、我らがガレンテ連邦の商都ドディクシー(Dodixie)はどうでしょう。残念ながら、ここはジタ・アマー間最短ルートから外れています。ジタ方向からならグライナカン(Grinacanne)、ヘク方向からならバール(Balle)、ここから脇道に入ります。本来ならグライナカン→デュ・アンネス→バールでいいものを、4〜5ジャンプ余計にしなくてはなりません。はっきり言って伸び代がありませんね!あえてそこに品を落としていく道はありますが、それならエッセンス・リージョンのレニン(Renyn)などに新しい商都を開いたほうが人が来るでしょう。
ここに有名なガレンテジョークがあります。
「ガレンテ人は買い物をするのにドディクシーではなくジタに行くが、帰ってきた人はいない」ドディクシーに比べて品ぞろえが豊富で、周囲のミッション地や採掘地なども充実しているカルダリが魅力的で住み着いてしまうことと、カルダリ人に見つかったら生きて帰れないということを引っかけたもの。むしろドディクシーとかに品集め始めたやつ誰だよ・・・。あそこはガレンテ海軍のステーションなので海軍上げというミッション屋にとってはありがたいものの、買い物って基本的にジタに行くよな距離的に・・・というのはガレンテ人の共通認識です。少なくとも、私はドディクシーで買い物しようと思ったことはありませんね・・・。
というわけで大きく交易路が動き、それによって新しい商都に品と金が満ち満ちるこのご時世。距離をものともせずに輸送を行う輸送屋も大きく利益を伸ばせるかも。新しい場所に目を向けて、商機を掴みましょう。
posted by Quote Mraz at 03:14|
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